こども向けハーブスクール Herbal kitchen

アロマテラピーとハーブ、スパイスを学べる子ども向けクッキングスクールのブログです。

私と私の母とお菓子作りのこと

私がお菓子作りを始めたのは幼稚園の年長さん頃で、母と共にホットケーキや蒸しパンを作っていました。

あの頃でもスーパーへ行けばホットケーキミックスはあったけれど、我が家では

メリケン粉、ふくらし粉、砂糖、卵、牛乳、バニラエッセンス

で作っていました。

大体生地を混ぜすぎて膨らみが悪いんですけどね。私が混ぜたがるから。

 

そして小学生になった私は学校や図書館で「わかったさんシリーズ」「こまったさんシリーズ」を借りてきてはそれを再現すべく、母と一緒にキッチンに立つ日々。

 

そのうちどうしても焼き菓子を作りたくて、父にお願いしてやっと、

1988年、9歳のお誕生日プレゼントとしてオーブン機能つき電子レンジを買ってもらいました。

なんとそのレンジ、今も実家で現役。

当時の家電は中までオール国産で壊れにくい!!

 

それからはそのオーブンレンジを相棒に、たくさんのお菓子を作りました。

 

中でも思い出深いのはシュークリーム

 

オーブンレンジに同梱されていたレシピ本とにらめっこしてひとりで作ったのですが、、、

何度作っても失敗ばかり。毎回違った理由で間違いをおかし、泣いて落ち込んでまたチャレンジする。

そしてわかったのは

 

「お菓子作りは科学だ!!」

 

ということ。

4回目でやっとおいしいシュークリームができた時には家族みんなが安堵。

こどもの落ち込む姿を見るのは辛いですものね。

 

お菓子作りはきっちり計量すれば大抵うまく行くのですが、シュークリームは加える卵の量に幅があり、経験が必要です。

それに温度が高すぎると卵に火が通ってしまうし、焼き始めたらオーブンの扉を決して開けてはいけません。

 

レシピを最初から最後までしっかり読み込んで、イメージトレーニングできてから作り始めること、

慌てないように全ての計量を済ませてからとりかかること。

 

それがどんなに大事か、そしてお菓子作りは化学反応だということをシュークリーム作りを通じて学んだのでした。

 

 

そうして焼き菓子に傾倒していく私とは逆に、母はオーブンを使わないお菓子作りを見せてくれました。

 

思い出深いのはマシュマロです。

 

マシュマロを家庭でお母さんにつくってもらったことのある日本の子どもはそう多くないのでは ないかしら。

 

ある日仲良しのお友だちが遊びに来てくれた放課後に、ダイニングテーブルの上で一緒にマシュマロ作りをしました。

たっぷりの片栗粉を凹ませて、そこにふわふわのマシュマロ生地を流し込みます。

しばらくおいて固まるのを待つ。

 

「固まったかな?」

「みてみようか」

 

そんな時間も楽しくて、ずっと笑っていたあの日の記憶。

どうしてマシュマロを作ろうと 思ったのかはわかりません。母も覚えていないし。

でもその時の事は今でも色鮮やかに思い出すことができるのです。

 

そんな経験から私は、子どもの友達が遊びに来たときにレッスン以外でもタイミングが合えば一緒におやつ作りをしています。

 

子ども時代の幸せな記憶のひとつになると思うから。

 

こどものおやつは大抵の場合、家にあるもので作れます。

クッキーとカスタードクリームさえ作れれば子どもが望むお菓子作りリストのほぼ全部作れるようなものなんですよ。

必要なのは、薄力粉、バター、砂糖、卵、牛乳、バニラオイルといった具合で、

実は必要な材料はいつでも家庭にあるものだったりします。

 

そこをクリアしてもきっと気になるのはキッチンが汚れることですよね。

 

私は母から

「材料を量りはじめてから片付けるまでがお菓子作り」

と徹底されて育ちました。

 

使ったものを片付けられないのなら作る資格がないということです。

 

もしあなたのお子さんがおうちでお菓子を作りたいと言ったときは、片付けまでがお菓子作りだと教えましょう。

そうすれば少し、気が楽になるはず。

片付けなければもう二度とお菓子を作れないと思えば、子どもはやるものです。

 

そして大いに失敗をさせてください。

 

お菓子作りは科学です。

何が原因で、どこを間違えたから失敗したのかを学ぶことは科学を学ぶことと同じ。

 

失敗しないように先回りすると、学びの機会を奪ってしまいます。

 

もちろん私の教室では失敗しないように丁寧に進めていきます。注意すべき点もお伝えします。

でもきっと、ご家庭で再現するときには失敗します。それでいいのです。それが学びなのです。

 

シュークリームに何度失敗しても、母から「もうやめたら?」とは言われませんでした。

材料を無駄にしたから「もったいなかったね」とは言われましたが、チャレンジしたことをほめてくれました。

 

あの時の経験が今に繋がっています。

お子さんの、意欲をもってチャレンジする経験を積み重ねていきたいですね!

 

4月のレッスンは

「レモンの香りを学ぼう!レモン香るマフィン作り」

を予定しています。

 

気になる~という方はお問い合わせくださいね!

herbalkitchenkids@gmail.com

(レッスン日程、体験レッスン料は未定ですが、近々お知らせ予定です。レッスン希望日があればお早めにお知らせください!!)